2020年3月11日水曜日

ゲーテ、太陽、光、そして私たちの細胞の受容体


ゲーテの占星出生図は、正午生まれでもあり、
かなり太陽が、太陽光の意味合いが、強調されたものになっています。
彼の詩からは、ときに、現代の科学から、さらに興味深く感じさせるものがあります。


Wär nicht das Auge sonnenhaft, Die Sonne könnt es nie erblicken;
Läg nicht in uns des Gottes eigne Kraft, Wie könnt uns Göttliches entzücken?

目が太陽のごときものでなかったら、どうしてわれわれは光を見ることができよう?
われわれの中に神自体の力が生きていなかったら、
どうして神々しいものがわれわれをうっとりとさせることができよう


自分の中に、光(神自体の力)があるから、
外に光(太陽のごとき,神々しいもの)を感じることができる。

ゲーテは、18世紀にすでに見通して上記のような詩を残しています。
光の受容体( light-sensitive receptor)として知られる(ロドプシン)など
Gタンパク質共役型受容体を、生得のものとして、
人間は授かり持っていることを、直観で、高くそして深い意識で感じていたのですね

Rhodopsin (also known as visual purple) is a light-sensitive receptor
Goethe perceived the a light-sensitive receptor(G protein-coupled receptor)
We can feel this kind of thing trough his poem.(Zahme Xenien  )

All living organisms are made of cells, which are the units of life.
Approximately 350 different GPCRs are encoded in the human genome.
Approximately 150 are orphan receptors whose endogenous ligand has not yet been identified.

人間というLiving organismの本質は光から成り立っているといえるでしょう。
ヒトゲノムには約350種類のGPCRがコードされています。
これらはホルモンや成長因子をはじめとする内因性リガンドを認識する
ヒトGPCRのうち約150種類は、リガンドや働きが分かっていないオーファン受容体です

リガンドが同定されていない GPCRは多数あれど、
それらのオーファン受容体=GPCR を標的としたアゴニスト(作動薬)やアンタゴニス
ト(拮抗薬)が、新しく、人の病気を治療できるなどと考えるのは、
今までの、薬がもたらしたマイナス面を顧慮しても、スタートラインから
再考しなければ、また同じ道を歩むでしょう。

人工的、何かひとつの受容体に働きかけて、他の受容体にも影響してしまい、
全体性を考えない、人間の根本的な自己治癒力を促すものでありません。
治らないのに治療と呼ぶ、治療薬は、まさに、マーケット主導の、人間のエゴであり
お金のためのものに過ぎぎません。依存を促すのが、目的地です。
一体誰のためのゴールなのでしょうか? 誰かのロボットになるということです。

アインシュタインが述べているようにすべては、エネルギー=物質、
物質=エネルギー、エネルギーが見えないので、人はテレビや新聞や、大衆で、
みなで、「物質的に」足並みそろえないと、エネルギーのままだと、ふわふわして
怖がって進めないだけなのです。群れて、同じ池で遊ぶのが基本はみな安心なのです。
真実に足を踏み入れるのは勇気ある人だけですね。心が開けた、芸術家はそういうタイプの方です。

ちなみに、ゲーテがベートヴェンを完全に理解しなかった(理解を超えていた)ため、
否定的な文言を残しています。まあ優れた人でも自分のことをみな、棚に上げるものです。
ゲーテとの対話(エッカーマン著)にゲーテの本音が子供みたいでかわいらしいです。
調和を追及する音楽家の世界は、エゴを超えた世界です。貴族的なゲーテにはやや限界があったようです。

話を戻します。
体内の細胞の中にある、ヒトGPCRの中の、さまざまな受容体へのリガンドとして、
この太陽の光、光子は、まぎれもないあらゆる生物のリガンドです。
戸外のすがすがしい風、きらきら光る太陽のエネルギー、これらは私たち生命体のリガンドです。

植物にもホルモン、すなわちオプシンと呼ばれる「光を感じて成長するための」受容体があります。
それを、光受容タンパク質ファミリー(エチレン,アブシジン酸,オーキシン,サイトカイニン,ジベレリンの5つ)これらは植物の発芽,成長,開花にわずかな分量でも、影響を与えます。
種なしブドウなどをつくるジベレリン、人為的に発根を促すオーキシンなど、(業界では
大手を振って使用されています)

網膜が物体の色や形を光の情報として感じ、
脳がその光の情報をもとに物体の色や形や動きを認識するということです
目と脳の働きがあって、私たちははじめて物体を見ることができる、
そこには、視物質ロドプシンというものが存在します。
これも光の受容体であり、Gタンパク質共役型受容体(G protein-coupled receptor, GPCR)のひとつです。
ゲーテは、直観で人間の持っている「光を感じて成長するための」受容体を、生涯にわたって、
いつも鋭敏に感じ、体を包み込み、通り抜けるような感覚を、彼のしたためた多くの言葉を読んでいれば見えてきます。生涯にわたって経験した多くの美しい現実を、美しい詩の中に、
最大限に表現した稀有な芸術家といえますね。
ベートヴェンはそれを音で行ったのですね。


Was auch als Wahrheit oder Fabel
In tausend Büchern dir erscheint,
Das alles ist ein Turm zu Babel,
Wenn es die Liebe nicht vereint.

Zahme Xenien  3 より引用

Goethe, Johann Wolfgang

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