2019年11月26日火曜日

~他者に自分を見る、鏡に映し出すが如く~No2 ルートヴィヒ国王と作曲家ワーグナーの関係から

自分と相手とのあいだで、相互にどのような影響を与え合っている
のかをホロスコープで知ることができます。
そのうちのひとつに、相性があります。
その2人の内面の気持ちが、おのおの人生の中で強く形成されていれば、
またそれが、同じ周波数の美意識、愛、調和であれば、
外界で初めて出会っても、その2人は、強く惹かれ合うものです。

作曲家ワーグナーと、パトロンのルートヴィヒ・バイエルン国王の関係もそうでした。
若き国王が即位と同時に、自分の内面の美の、体現者であったワーグナーを
国費で呼び寄せ、援助したのは有名な話です。



2人とも互いに、熱情をもって、芸術上の交流を深めました。
この2人は、愛、美、調和を体現するエネルギー(Input)と
それを相手に求めるエネルギー(Output)の、2つの集約ポイントが、
180度で向き合っています。
90度よりも強くはないですが、
はっきりと相手が自分を求め相手も自分を求めていることが、
初対面、いや会う前から感じていたことがわかります。

そもそも、ワーグナーの出生図の素晴らしさは、
愛、美、調和を体現し、また他者にそれを求めるエネルギー(感受点A)が、
牡牛座21度付近。
そこに、運命軸や、霊感にかかわる星が強く、かかわっていることです。
彼の肉体、メンタル体、そしてアストラル体に宿るエネルギーは、
完全に魂・使命から出てものというのが、はっきりと出生図でわかります。
彼の楽曲になじみのある方なら、さもありなんというところでしょう。

かたや国王ルートヴィヒは、
感受点Aも、蠍18度ワーグナーの感受点Aと180度だけでなく、
使命が、そもそも蠍21度付近でした。

美と調和を、内で感受して、外に表現するエネルギーが向き合っており、
片方は、それを使命としていました。
しかし180度はその調和に、対立を内包しているので注意。
あくまで、エネルギーはエネルギー、
形で一体化できないと続きません。

国王は、使命は持っていましたが、
現実には、国家の「経営」とのバランスで上手くいきませんでした。
またワーグナーとも別離が待っていました。
これは映画にもなった有名な話ですから多くの方は御存じですね。

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